母は東京に出て会社の社長をやっているから島にはあまり帰ってこない。


そういう訳で従兄が経営している海の家で暮らすことになっていった。


従兄はもう結婚していて、当時3歳の小さな女の子がいた。


オレの仕事は3歳児と遊ぶこと。


癒されるんだけど、愛を感じない。


「うみ…おにいちゃん。だーいすき。」

「ありがと、雫。」

オレは雫の頭をなでる一方で


いつもこんな生活を送っていた。


ある日、学校に着いたらラブレターが下駄箱の中に入っていた。



「海にもとうとうモテ気到来??」

オレの横から除いてくる葵。


葵と棗はオレの親友。