海はそう言って、彼女たちの方へ向いた。


「ふん、どうせその七海さんも遊びなんでしょ??なら、そんなに怒らなくたっていいじゃない。」


遊び??


「遊びだったらオレから抱きついたり、告白もしねぇ。」


すると、海はあたしの方へやってきてあたしを抱きしめた。


「皐月…今すぐ病院へ行こう。」

海はなるべく優しく言っているつもりだが、ものすごく不機嫌なオーラが出ている。


「う、うん。」


海は優しく微笑んであたしの頭を撫でたけど


初めて、海が怖いと感じた。


自分のためにこんなに豹変するなんて…


恋は怖い…