「皐月ちゃん??」


あたしのことを心配いたのか夏子さんはあたしの顔を見ては心配そうな顔をしていた。


正直、なんて答えたらいいの??

もしかして、虐待されてること勘付かれた??

それとも、あたしが普通じゃないって思ってる?? 


襲いかかる疑問があたしの脳の中を支配する。


「おばちゃん、ちょっと皐月借りていい??」


海は笑顔で夏子さんに頼むと夏子さんはあっさりと了承した。


「じゃあ、皐月ちゃん。荷物先に持っていっておくわね。あと、家はまだ分からないと思うから・・・海、その時はお願いね。」


「りょーかい!!んじゃ、行くか。」


すると、海は再びあたしの手首を掴んでは引っ張っていく。


あたしはその動作にまた体がビクついてしまった。


怖い、人に触れられることが・・・