「皐月ちゃん!!」
「それと、葵ちゃん。あんまし、出しゃばらないでね。」
彼女たちは葵も睨みつけて少し口角が上がっていた。
…こんなことで負けてたまるか…。
あたしは、その言葉が頭の中が支配されていた。
「…腐れ外道が…」
あたしは一つ言葉を呟いた。
すると、聞き逃さなかったのかあたしに拳を向けてくる。
あたしは、それを止めて逆に痛い目を味わってもらおうと策は立てていた。
それが、あたしが手に取る前に誰かがその拳を止めた。
「何やってんの。」
聞き覚えのあるはずの声なのに、いつもよりかなり低い声で
しかも、かなり目つきが怖くなっている海がいた。