次の日。


 あたしはいつものように家をでる。


「和奏~
 よっ!!」


「蒼空。
 おはよ」




 あたしに挨拶してきたのは、幼なじみの峯岸 蒼空[ミネギシ ソラ]。




「何お前、今日なんかいつもに増してクールな感じ??」



「ほっといて」






 そぅ、あたしは昨日のことがまだ頭に残ってる。


 あれは、夢なんかじゃない。


 ここまでばっきりしてる夢なんて、あるはずがない。



 現実。


 あれは紛れもない、現実。


「叶──…」







「…誰、それ。」


 思わず出てしまった名前に蒼空が反応する。




「あー、いや、なんでもない
 早く学校いかないと。」




「おぅ…」


 あたし達はいつものように学校にいった。