あたしは何か無性に裏切られた感満載の所をおさえて近づいて行った。



すると足音に気づいたのか部員が振り向いた。


「あ!こ、こここんにちは!け、見学ですか?」


そんな部員のかみかみの挨拶は置いといて、あたしの視線はそいつの手元へ向いた。



「あんた何でペンのラケットをシェイクで持ってんのよ」


明らかに持ち方を間違っている所を指摘すると、


「す、すすすみません。わ、私、初心者で何もわからなくて…」


と、明らかに部員のテンションが下がってしまった。