「ごめんね。

 送ってもらっちゃって。」

あれから泣きながら学校を出て
公園でツバサくんに
ずっと話を聞いてもらってしまい
家に帰り着いたのは
10時を過ぎてしまった

「平気、平気。

 時間だいぶ遅くなっちゃったし
 親が心配してるだろ?

 入るとこ見てから行くから
 早く入れ。」

「うん、ありがとう。」

私はコウくんに手を振って
勇気を出して玄関のドアを開けた

なぜ玄関をあけるのに
勇気がいるかというと・・・

「ハーナー。」

ドアをあけると
腕組みをしたお母さんが
立っていた

「た、ただいま。」

「今何時だと思ってんの?!
 部活がこんな時間に終わるなら
 止めてもらうからね!!」

「は、はい・・・」


私は小さな声で返事をして
2階に上がった

ベットに倒れ込み
何を考えることもなく
すぐに眠りについた