「大丈夫?」

リョウは私が
具合でも悪くなったんだと
思って心配してくれた

「うん。コウくんは?」

「なんか先生に呼ばれていった

 あいつあれでもスポーツ特待生だから。」

「なんのスポーツ特待生?」

「野球。
 あいつそれしか取り柄ないから」

リョウは笑いながら話した

たわいもない話をしてるうちに
入学式がはじまり
校長先生の話をききながら
窓の外に見える空を見上げていた

今日は雲一つない青空だった