「アリサさんのことを
 気にしてそういう風にいうの?」

ビクッ

コウくんの肩がビクッと
動いた

「・・・なんでそのことを?」


「リョウが教えてくれたの。」


「なら尚更、
 答えなんてわかってるはずだろ?!
 
 それを、なんで?!」


「好きだから!!」


私の声は廊下中に響いた


「好きだから伝えるの。

 どんな結果であれ
 好きな人に自分の想いを
 伝えたい。」


コウくんは私の方に歩み寄り
私を抱きしめた


「コウくん・・・?」