「ハナー?」

教室に着くなり
リョウは怖い顔をして
私の所に来た

「リョ、リョウ・・・」

リョウは私を
ベランダに連れ出した

「朝のなに?!
 あからさま過ぎるでしょ?!」

「だ、だって・・・
 コウくんみてたら
 なんだかわかんないけ ど
ドキドキしちゃって。」

「意識する気持ちも
 わかるけど
 もうすこし考えて
 行動できないかな・・・」

「意識?」

「そうでしょ?
 だから急にコウの事みて
 ドキドキしたんでしょ?」

・・・意識

じゃあこのとんでもなく
心拍数が早いのは
病気とかじゃなくて
自然なことなの・・・

「もしかして
 わかってなかったの?」

考えごとしていた私に
リョウは聞いてきた

「う、うん・・・」

リョウは
深いため息をはいた

「アンタねー
 恋愛初心者ってことは
 わかるけど
 そんなこともわかんないの?!」

「す、すいません。」

「いい?
 コウに対して他の男の子と
 違った感情を持ってることに
 気付いたことはいいけど
 今朝みたいな行動は
 逆効果になるからね?」

「は、はい・・・。」

リョウの言ってる意味は
よくわかんなかってけど
また怒られそうだったから
なにも返さなかった