―翌日―

リョウはあのまま
私の家に泊まっていった

私とリョウは学校に向かった

お互いに目を赤くしていたが
なにも言わなかった

「おっす!」

電車を降りて改札を出るとき
コウくんが後ろから声を
かけた

あれ?

コウくんって
こんなにかっこよかったっけ?

コウくんみてると
なんだがドキドキして
まともに顔がみれない

「おはよー」

「お、おはよ・・・」

リョウは普通に言ったけど
私は恥ずかしくて
そっぽ向きながら
小さな声で言った

いつもとちがうのは
明らかだった

「?」

コウくんが不思議がって
覗いてくる

「あたし、日直な気がするから
 先歩いてるね!」

私は走りながら言って
二人をおいてった

どうしても
あの場からすぐに
消えたかった

なんで?

なんでこんなに胸が
ドキドキするの?

私なんかおかしいのかな?