・・・

目が覚めた頃には
窓の外は赤くなり始めていた

時刻は5時

あれから一度も起きることなく
寝てしまっていた

「んー。気分スッキリ。」

お昼に飲んだ薬が効いたのか
熱も下がり、頭痛もなくなった

私は下に下りていった

お母さんは今度は夕ご飯の
支度をしていた

「あら?もう大丈夫なの?」

「うん、ありがとう。」

私はソファーに座って
テレビをつけた

ピンポーン

「誰だろう・・・。」

「私が出るよ。」

身なりを整え
私は玄関に向かった

「はーい。
 どちら様でしょーか?」

「ハナ!!」

ガバッ

「リョ、リョウ!!」

玄関の前に居たのは
リョウだった

リョウは私を見るなり
抱きついてきた