「いや・・・」

こわい

「まぁ、仲良くしようよ。」

その手を振り払うことも出来ず
どうしていいのか
わからなかった

誰か・・・助けて!!

ドカッ

後ろから誰かが
男の一人を蹴り飛ばし
砂浜に倒れた

「てめぇーなにすんだよ!」

2対1のケンカは一人の圧勝だった

「・・・コウくん。」

「本当にあぶなっかしー奴
 自分がどんな目で
 男に見られているのか
 少しは理解しろよな・・。」

私を助けてくれたのは
コウ君だった

コウ君は腰が抜けて
座り込んでた私に
手を伸ばしてくれた

「ありがと・・・」

その手をとり、立ち上がり
コウ君は優しく私を包み込んだ

「コウくん!!」

「大丈夫?怪我とかない?」

コウ君は優しく小さな声で
私に聞いた

心配してくれたんだ