見たことがある背の高さ、髪型
素振りのフォーム
その子は野球部で一番上手くて
誰よりも努力家の人
私はその人を
絶対間違えたりはしない
ねぇ、コウくん
私は声をかけることなく
教室へと向かった
そして教室の窓から
グランドを見つめた
明後日テストなのに
余裕があるんだなーと思った反面
やっぱり野球が大好きなんだと
改めて思った
私はコウくんの背中に
自分の決意を伝えて
窓から離れて自分の席に
座った
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
これで最後にする
コウくん想って泣くのも
そしてコウくんを想うのも
全部忘れるの
楽しかった思い出や
苦しかった思い出も
もうこれ以上
ツバサくんを傷つけたくない
バイバイ、コウくん
あなたを好きになって
後悔はありませんでした
思い出や想いを消しても
私が初めて恋した
あなたという存在は
決して心から
消えることはないでしょう
大好きでした