―次の日―
私は少し重い足取りで
学校へと向かった
明後日からテストなのに
私は全然勉強してない
人に会う気分になれなくて
朝練があるのと
同じ時間の電車に乗った
相変わらず
電車の中はガラガラで
学校に向かう道も
だれも歩いてる人はいなかった
校門をくぐると
シーンとした校庭が広がっていた
私は音楽を聴きながら
まっすぐ玄関に向かった
すると視界に入るか入らないかの
ギリギリのところで
何かが動いた気がした
私がその方向に目を向けると
そこには野球グランドがあった
そして素振りをしている
一人の男の子を見つけた