トントントン

器用に野菜を切っていく
ツバサくん

時々鼻歌も聞こえてくる


そして待つこと40分・・・


「よし!出来た!!」


そう言って私の前に出されたのは
野菜スープだった


「なんで野菜スープ?」

「どうせお粥しか食ってなくて
 野菜なんて食べてないんだろ?
 栄養つけねーと
 治るもんも治らねーしな。」

私の体を気遣って
作ってくれたんだ・・・

私はスプーンを手に取り
スープを一口飲んだ


「・・・おいしい。」


それはお母さんが作るものより
はるかにおいしかった

「マジか?!
 よかった!!」

ツバサくんは嬉しそうに
私が食べる姿を隣で見ていた