「ツバサくん学校は?」

リビングにツバサくんを通して
飲み物を用意しながら
ツバサくんを背にして
一番の疑問を聞いた

「ん?
 ハナが心配だったから
 早退してきた。」


私は驚いてツバサくんの方に
振り向いた

普通だったら
考えられない行動だけど
ツバサくんはまじめな顔で言った

冗談を言ってるようには
見えない


「それよりハナ!!
 またソファーで寝ただろ!」

ツバサくんは
ソファーに置いてある
掛け布団を指さした

「だってベットで寝るより
 ソファーの方が
 気持ちいいんだもん。」

「ガキの頃から
 そういうところは
 かわんねーんだな。」

ツバサくんはそう言って
私のおでこに手を置いた

ビクッ

急な行動に
私の体が少しはねた