『好きな子以外からは
 受け取らない』

この言葉が
頭の中でリピートされている

わかってた現実を
突きつけられて
とにかくあの場所から
離れようと思って
走ってるところ
後ろから引っ張られて
私の体は止まった

そして今一番会いたくない人が
私の腕をつかんでいた

「コウ・・・くん。」

「ハナ・・・」

「・・・離して。」

「ハナ、もしかして
 さっきの聞いてた?」

「・・・離して。」

「誤解だよ?
 さっきのは・・・」

「聞きたくない!!」

私はコウくんの言葉を
遮った

またあの言葉を聞くのは
つらい