「何それ!
変なのー!」
「あたしも可笑しくって
何分かフリーズしちゃった。
でも、今思えば
初めからわかっててくれてたんだって
改めて思うわけよ。」
コウくんがわかんないわけないよね
だってずっとリョウの近くに
いたんだから
リョウがそんな子じゃない事ぐらい
わかってるもんね
その信頼関係
ちょっと羨ましいかも・・・
「あっ!
今、あたしとコウの関係が
羨ましいって思ったでしょ?」
「えっ!!
別に、思ってないもん!!」
「うそつけー。
そういえばそうやって
ケンカ売られたときも
あったのよねー・・・。」
「ケンカ?」
「所詮、女同士のケンカだから
手なんか出さないけど
もう階段の踊り場で
お互い罵り合って
もう大変だったよ。」