ドキッ
耳元とかずるい
私、耳とか弱いんだよ
ドキドキドキドキ
もう心臓もずっとドキドキ
言いっぱなしだし
私はビクッと肩を動かして
私の前に回されている
コウくんの腕をギュッと握った
「耳元なんて反則。
ドキドキしちゃうじゃん。」
「ご、ごめん。
でもそれだったらハナちゃんだって―」
「ハナちゃん?」
「・・・ハナも反則。」
「どうして?」
「上目使いとか反則。」
そういって
私のおでこにコツンと
自分のおでこをぶつけた
コウくん
自分では気付いてないと
思うけど
今の笑顔超かわいいよ
私は手に持ってたカメラで
またシャッターを押した
「ハナー?」
「だってー。
コウくんかわいいんだもん。」
「どうせだったら!」
コウくんは私が持っていた
カメラを奪った