教室に入るとまだチラホラしか
生徒はいなかった

私たちは自分の席にいったん座った

私とリョウは後ろから一番目と二番目
コウ君とツバサ君は
一番前にならんで座っていた

「ハナのお友達のツバサくんって
 かっこいいよね!」

リョウは私の耳元で小声で囁いた

「そうかな?
 私いまいち男の子のかっこいいって
 よくわかんないんだ・・・。」

「・・・ハナってさ。」

「ん?」

「恋愛したことないでしょ?」

「え゛?!」

図星の私はリョウから目線をそらした


「図星か?」

リョウはニカッて笑ってこっちをみている