雅紀と離れて
翔と公園ですごした日から
もう2ヶ月。

辺りはすっかり夏になっていた。


「あや!!起きなさい
いつまで寝てんの!
終業式間に合わないわよ」

お母さんに怒られて
目を覚ます。

私の寝坊癖は
変わらないらしい。


「あーーー
また寝坊したぁぁぁ」

私は急いで仕度をして
外に出た。

いつものように歩く道も
強い日差しと蝉の鳴き声で
包まれている。

いつものように
私は学校に行く。

学校につくと
もう既にはるが来ていた。

「はる!おは...」

あっ・・・翔?
なんではるの所に翔が
いるの?
ま、いっか。

「はる、おはよう」

私が来るなり翔は
行ってしまった。

「あっあや・・・おはよう。」

はるのテンションは
いつもより低く感じられた。
どうしたんだろう。


「なんかテンション低いけど
大丈夫?」
「えっ?
大丈夫だよ」
「そっか!ならいいや」