雅紀の家のまえには
たくさんのトラックが
並んでいた。


……ブーブー

雅紀からだった


[いまから
外でれるか??]


私は急いで外に出た。

「雅紀!!」


「おぅ!
わざわざ呼び出して
わりいな。」
「大丈夫だけど」


「俺、あやに
礼言いたいんだわ。」
「礼??」


「あやにはたくさんの
初めてもらった。
初めてめーるしたのも
初めて2ケツしたのも
初めて勉強したのも」


「ははっ」

「初めて好きになったのも
初めて告白したのも
それに……
初めてふられたのも」


「えっえっそれは」


「戸惑いすぎだろ
大丈夫だよ」

「私も雅紀に
ありがとう言いたい。
私なんかに恋してくれて
私に優しくしてくれて
ありがとう。」


「お前は……」


「えっ??」


「お前はなんかぢゃねー。
俺が惚れた
最高の女だ。」

「////」


「てれんなよ。
あっもうそろそろ
いかねーと。」


「えっもう??」

「ああ、うん。
あっあや!!!
俺が帰るときには
もっといい女に
なっとけよ!!
ぢゃーな」



「雅紀
ありがとう!!」

「おぅ!!
またな」


そう言い残して
雅紀は行ってしまった



トラックを見てると
気付かないうちに
涙が溢れていた。

雅紀にもらったものは
たくさんあった。
雅紀にであった時の
事を思い出したり
すると涙が出てきた。


雅紀とであった場所。
雅紀と喧嘩した場所。
雅紀と遊んだ公園。


公園に行ってみると
ある日の事を
思い出した。

幼稚園の時だった。
砂場であそんでいると
雅紀に


「あやーそれとってー!」

といわれたので
私がとって渡すと
雅紀が私に


……ちゅっ



とキスをした。


当時の私には
スキなヒトがいて
とても泣いたのを
覚えている。

また
涙が出てきた。


するといきなり
頭をこんっと
叩かれた。


「いたっ」

「痛くねーだろ
話もんなっw」