「え……
ごめん。
急すぎて頭が……」


「返事は明日でいいから」





そう言って
雅紀は行ってしまった。
ほんとに
びっくりした。

なんで私が…
なんで…………




急すぎて体が……
体に力が入らない。



……バタッ



『大丈夫ですか??』



かすかに人の声が
聞こえてくる。
けど私は暗い闇に
引きずり
こまれてしまった。




「ん………」
「あっあや」

私は気づくと
保健室にいた。

(あ、倒れたんだ)


「大丈夫??
雅紀くんから聞いたの??」
「なんではるが
そのことを知ってるの??」
「実はね今日の
朝相談があるって
言われてそれで…」
「そっか。」


「私引っ越すなんて
知らなかった。
雅紀が私の事を……」


……ガラガラ


「あっいた。」

すると恐そうな
人がこっちに近づいて
きた。

「なんですか??」


私が恐れ恐れ
聞いてみると
先生が、

「この人があなたを
ここまで連れて来たのよ」「えっあっ!
そうなんですか?
ごめんなさい!
ありがとうございました」
「あっ大丈夫
お大事にー
あっ違う
先生ばんそこー」

といって
先生の方に
行ってしまった。

(あ、あの人……
たしかあの夢に)


「ねぇあや
どうするつもり??」
「あぁ。うん。
正直わかんない。」


「…」

「だって、
私達はずっと
幼なじみとして仲良く
やってきて、
いきなり付き合う
だなんて………」

「無理??」

「無理とかぢゃないの。
私あいつを
一人の男として
付き合ったとしても
多分できない。
恋愛的な好きに
なれない。」


「…無理に好きになんか
なれなくても
いいんぢゃねーの。」

「えっ」

「好きになれなくても
気づいたら好きかも
しんねーぢゃん。
一人の男として
見られねーってゆーのは
きついけどな。」


「…」


「ぢゃ先生ありがとう」


「無理に
好きにならなくても
いいのかな??」