俺はけだるく寝そべっていたパイプベッドのブルーシーツをはねあげ、髪の毛を申し訳程度になでつけた。
そーっと、まだ彼らのいるリビングに近づく。そこから俺の部屋は丸見えで、いわく
「子ども部屋と老人の部屋にはひととのつながりを持たせよ云々」という諫言に従ってつくられた部屋だ。だからかなしいかな、こちらからも、かっちゃんたちの姿は丸見え。
俺が次々発売されるゲーム機をほいほい買ってくるので、すぐにテレビ周辺が散らかる。
中にはゲーム機の箱も、ソフトの封入さえ放りっぱなしなので、たいへん見栄えはよろしくない。