「えー、今みたい」
「あたしがゲームしている間、かしててあげるからさ」
かっちゃんは大きく頷いて、今までよりもずっといいお顔をしていましたとさ。
って。
『ダイナソー……』は俺のゲームなんだが……ま、いっか。
かっちゃんの隣にきちんと正座をして、かっちゃんはそんななっちゃんのティーレックスを興味津々で観ていた。
しばらくして、玄関の方から派手なおばちゃん声が響いて、ああ、母が帰ってきた、と思う。
「さなみちゃん、言ってやって、いってやって!」
部屋の方へと招いて入れてくれた!
あっ、チクショ。
何も俺が遊んでるとこにまで踏み込む必要はないだろよ。