「夢の空間……? なっちゃんお得意の、異次元じゃなくって?」



「でなきゃ、のりお君、異次元空間も操る能力者って事になっちゃうよ。いくら何でもあんな圧倒的な世界……思えば悪意じみてた」



「じゃあ、のりおはあの空間でゴジラに変身させられて、夢の空間に閉じ込められていたっていうの?」



「かっちゃん、助けられるなら今のうちよ」



 もう一度あの空間に移動してのりおを助けようっていうんだな。


 なっちゃんの言うことはよくわかる。


 ボクは用心深くこっくりと頷いた。