なっちゃん。
これまたいとこだ。
かっちゃんより、俺の方になついていたと思うがなあ。
最近になったら、なっちゃんはおもしろいおもちゃをかっちゃんと共有することで、一種絆のようなものを築きつつあった。
ま、子供は子供同士だな、とぼんやり思う。
うちの家系は先祖がおきつね様だったとかで不思議な力が備わっている。
うちにはないが本家のかっちゃんちではちゃんとお祭りしている。
一族の者は何かしらに優秀な成果を上げており、一つのことに特化していることが多い。
そのせいで迫害を受けた経緯もあり、不思議の能力者とはだれにも言えない。
俺からなんてとんでもない。
だけど、奇跡が起こることもある。
人と、我ら血族が交わりを持つ、と言うことが……
これはその、ほんの一部である。