これが俺の『力』だ。異次元も何もかも飛び越えて、彼女たちの目に見えるもの全てが俺にはわかる。
血族の者に対してだけだけどな。俗に言うシンパシーの能力というやつだ。
大きな丸太の腕の持ち主は岩だらけの巣に入り、ティーレックス人形を奥深くうずめてしまうと、注意深く上に覆い被さった。
身をていしても子供を守ろうとしている雌鳥みたいだ。
なっちゃんの、『なーんだ』のひとことで、二人はもとの世界へ戻れた。
ティーレックス人形は失ってしまったが……
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…