眉をひそめてこっちを見てる。額に手を当てて、熱を確かめる。 今度はボクが眉をひそめる番だった。 「おまえのが手、熱いじゃないか」 「へへ、子供は風の子、大人は火の子」 こういうのはボクの専売特許だったはずなのに…… 「猿まねかよ」 「犬猿の仲だな」 と、わからないことを言い出す。 「どっちが犬で猿なんだよ」 「俺はどちらでもかまわないぜ、親友!」