と、いいつつボクはそんな犬の、傍若無人のわがままが好きだったりする。
駄目親だな。
そこでボクの全力で発した台詞をリピートされた。
『伝令』の『力』を宿しただれかの能力で。
『のりおはボクのもんだ。ずっと、ずっと、死ぬまで兄弟みたいに、仲良く暮らすんだ。親友なんだ。初めての……離すものかー!』
なんだかこういうの、頭を傾げるくらい、はずかしいもんだなって思う。
「旅館開くんならクマノミを飼わないと」
わざと論点をずらす。
ハアッ? と子犬が鳴いた。
「大丈夫か? 風邪ひいたか?」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…