「夢が広がる話をどうも」



 申し訳ないけど温泉みたいな広い風呂もないし、男女に部屋が分かれてるわけでもない。



「でな、ここ一番のアイデアさ、聞くか?」



「まだあるのか」



「俺はおまえと違って二流の軍師だからな。弾丸(たま)を何発も必死で撃ち込む。先陣きってだ」



 ボクは居心地の悪さを感じて、右手で左腕を押さえてぎゅっと絞った。


 本当は闘うのは好きじゃないんだ……疲れていた。



「女子校のバレー部に合宿所として安く提供する。まあ、バレー部に関わりなしに吹奏楽部とか。でも女子校は限定」



 と言うのを聞くとのりおって俗なのな、と思い違いをした。


 だがすぐ思い直した。