必死のなっちゃんに、
「知らないよ。かっちゃんが持って行ったんじゃないかな」
というと、姉のさなみのやつが、こう。
「あんた、それ証明できんの? 相手が子供だからって、いい加減なこというんじゃないわよ?」
「いいかげんじゃない。なっちゃんがリビングにいた間、人形はかっちゃんが持ってたんだ。俺はちゃんと観てました」
姉貴は俺の主張が気にくわない。
いつもだ。
「ぼさぼさ頭。だらしのない伸びたティーシャツ。どうせ寝っ転がって見てたんでしょう」
「あたりでございますよ、お姉様」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…