うっ、とうめいて、ごほごほとむせるのりおの背中をさすってやる。



「気の滅入ること言うな」



「やっぱ、マジなんだ……なっちゃんのこと」



「夢のマドンナだからな」



「なっちゃんかわいいけど昔はそうとう加減知らずで、ボクをいじめた小学生みんな泣かされてたんだよ。とってもマドンナとは……」



「良いじゃないか。おまえ、感謝すべきだよ」



 重く、頷いた。


 それは、わかってる。



「守護女神だよなあ」



「あっ、それを言ったら駄目だ。なっちゃんはボクの守護女神なの!」