この不況の中で、二人一緒にいれば、苦労もあるが、子供もできるかもしれない。死んだってその子供を守る方法はある。


 逆におまえにとってその手段が完全に断たれたときこそ、俺は名乗りをあげる。と……



「やっぱりのりおだな、おまえはつよい。つよいよ。サスケに向かってくみたいだ。英雄だ。ヒーローだよ」



「ふう、わかってないな。ふん、おまえに負けたくなくて息巻いてるガキさ」



「そういえばボクたちってまだガキだよな。子供料金とかじゃなくって」



「いまさら」



 と言ってのりおは、うちの住み込みのキヌさんが用意してくれた夜食をおかわりした。



「てゆうか、ボクらってなっちゃんの範囲内なのかな」