『新入生はこっちです』 先生が声を張り上げる。 私は先生の声のするほうへ向かおうと足を進めた。 ドンッ…!! 「いたっ…」 私は誰かにぶつかってしまった。 ふと、顔をあげると、 綺麗な茶髪の髪が風になびいてうっとうしそうに髪をかきあげる少年。 私はとても綺麗だと思った。 彼こそが私が愛した人。 『柊 千里』 「あ、大丈夫か?」 私は彼から目が離せなかった。