「・・・俺と朝深が出会ったのは・・俺がイギリスに留学したときだった。もちろん英語は喋れたけど海外なんて初めてで・・・」



先生は話し続けた・・・



「俺は空港から出れなかったよ。迷子になりそうで。」


「へぇ・・・」



そんなこと・・・初めて聞いた。



「その時・・・朝深が声をかけてきたんだ。」


「そこの格好いい日本人どうしたの?」


「俺は最初恥ずかしくて無視したんだ。」



そりゃするでしょ。



「でも・・・黒髪でとびっきりの美人に喋りかけられた俺はもうそいつに惚れてたよ」


「・・・」


「それから仲良くなって・・・名前とか色んな事が分かったときに・・・二人で買い物にいったんだ。ところが突然のスコールで・・・朝深は機嫌が悪くなった。」



お姉ちゃんぽいな・・・



「俺は必死になだめたけど・・・朝深は期限が直らなかった。俺がどうすればいい?って聞いたら・・・「彼氏になって。」って。」



先生を見ると・・・懐かしそうな顔で・・・

とても幸せそうだった。



「俺は漫画じゃないしそんな展開・・って思ったよ。でも朝深は真剣だし、俺は朝深に惚れてたし・・・もちろんOKしたんだ。」


「でもッ・・・お姉ちゃんは・・・」



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