「ふぅ・・・ふぅ・・・」



呼吸を整える。

心臓が・・・やばい。

久しぶりに先生と喋ったからかな・・・?

息苦しい。



「・・・はぁ。ちょっと落ち着いた・・・ぁ。お茶買うんだった・・・」



ガコンッ



「・・・ぷはぁー生き返るー」



私はお茶をどんどん飲んだ。

走ったから喉が渇いたみたいで

お茶が私に力をくれるようだった。

飲み終わる頃には普通になっていた。



「お茶様だねッ!!!!」



なんて意味分からない事を呟きながら私はそこにあった

ベンチに座った。



「・・・ドキドキしたなぁ・・・」



よく考えてみれば・・・ね。



「音楽でも聴いて忘れよう・・・」



私はそう呟くとポケットに入っていたアイポットを取り出した。



「何聴こうかなー?」



実は、私にはすごく大好きな曲がある。

小さい頃・・・友達の家に行ってその曲が使われていたCMを見て
すごく感動したことを覚えている。

その曲はポップス系の男の人が歌う曲。

すごく好きで・・・ライブにも行った。

お姉ちゃんと・・・ね・・・



「・・・あッ!新曲でたんだっけ!ラッキィー!」



一気に元気がでる・・・音楽ってすごいな・・

吹奏楽部の私でも改めてそう思えた。

その時だった。






*