「俺、朝深と結婚するから。」


「・・・えッ?・・・」



先生の顔に冗談なんて混じってなくて・・・

でも、私達はやっと両思いになれたんだよ!?

私、先生の事が大好きなんだよ!?

お姉ちゃんになんか渡したくないよ・・・



「・・・嫌だ。」


「眞深。聞いて。」


「もう聞きたくないッ!!!!」



バシッ


私は先生を強く叩いてしまった・・・

な・・・に・・・してるの・・・私・・・

先生ッ


バッ

先生を見ると・・・

先生の唇が切れて、口の中はかすかに血が見えた。

顔がスゴク怖かった。



「ッ・・・いってぇ・・・」


「・・・先生・・・ごめんなさいッ・・・」


「・・・」


「私、どうしてもお姉ちゃんに先生取られたくないのッ!


やっと両思いになれて・・・私だって16になれば結婚なんてできる!!!!


「ねぇ・・・先生。私のことが嫌いなんですか・・?」


私の目からは涙が溢れ出ていた。

でも・・・もう涙を止められなかった。

先生ッ・・・



「・・・眞深のことは好きだよ。すごく」


「だったら私とッ・・」


「でも、朝深のこと・・・まだ忘れられないんだ。ダメだと分かっていてもどうしても朝深を見てしまう・・・お前の事を愛せる自信が無いんだ」



先生も瞳に務涙をいっぱいいっぱい貯めてそう話した・・

でも、私・・・



「私、先生のこと諦められませんッ!!!だって義兄ちゃんになっちゃう・・・。私の義兄ちゃんになっちゃう・・・。そんなの耐えられないよ・・・。」



先生は私が泣きながら訴えると

  優しく優しく



    キスしてくれた








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