「っと・・・落ち着いたか?」
先生は社会科準備室に着くとすぐそう聞いた。
こんな私のことでも・・・生徒だから心配なんだよね。
先生・・・だもんね・・・
「はい!落ち着きました!」
私はとびっきりの笑顔でそう答えた
。
「そうか・・・ならいいけどさ。」
先生はすごく優しい笑顔だった。
心の奥から感じているようなホントに優しい顔だった。
ここで悲しそうな顔を見せちゃダメだよね!
「あはっ!せんせーおおげさですよーぉ。」
「え?そうか? しかし何でお前あそこにいたんだ?保健室に行くって言ったんだろ?」
「イや・・・まぁそれは・・・」
腰が抜けた・・・。なんて言えないもんね。
「ってか、先生なんでそのこと知ってるの?」
「えっ・・・?ぁあ・・・まぁ・・・」
先生は明らかに動揺していた。
*