もう何十分たっただろう?

あのクラス委員でいつもは優しい乙宮和音の言葉で
失神寸前になってから。



キーんコーンカーンコーン


授業終了のチャイムだ。



「眞深ー!眞深ー!どこー?」



りーちゃんの声だ・・・



「あっ眞深!こんなとこに座って!汚いよぉー!!」



そう言うとリーちゃんは苦笑いした。

私はりーちゃんが佑汰の事を好きなのは知っていた。

それでも・・・親友だから・・・と思った。

でも・・・やっぱり私が邪魔なの・・・?

ねぇ、リーちゃん・・・



「眞深?どうしたの?ボーっとしちゃダメだよー」


「っつ・・・先行ってて・・・保健室行くから・・」


「保健室?眞深が!?どーしたのさ?」



りーちゃんは困ったような笑顔で・・・

でも笑顔の裏は私を恨んでいる・・・



「えっ?なんでもないよぉ!ホラ、授業に行って!」




わざと元気に喋った。じゃないと不安で押しつぶされそう
だったから。



「う、うん・・・」



*