「江戸幕府第8代将軍徳川吉宗は、政治を立て直すために●●の改革をした。ここの●●が分かるか?」



クラスはシーンとしている・・・



「誰も分かんないのかー?」



ここがチャンスかもしれない。ピンチはチャンスだ!!



「はい!」


「おー眞深分かるのか。すごいじゃんか。で、答えは?」


「えっ!?・・・・えっと・・か・・・の改革!!」


嬉しさと恥ずかしさで声がふるえた。

だってあの厳しい奥村先生が「すごいじゃんか」って
言ってくれたんだよー!!


なのに・・・



「ふぅ・・・お前に期待した俺が馬鹿だったな・・・」


「あのッ・・・」


「ん?なんだ筑紫。」


「せ、先生・・・。いいじゃないですか。誰も答えないより。だから・・・あんまり榎本さんに怒らないでください。」


「・・・ぉお。まぁ後で眞深はどーせ補習だから叱らないであげよう。」


「結局補習か・・・・。」


「じゃ、続けるぞー」



こうして授業は終わった。私は奥村先生に恋したことを
自覚する。

後でりーちゃんに報告しようなんて考えながら
次の授業の準備をした・・・



睨まれいたとも知らずに・・・・・・・





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