「ねぇ眞深。昨日部活さぼったよね?何で?」


「あー・・・熱でた。」


「熱出たのに歴史資料館にいたの?」


「・・・・たまたまだよ。」


「陸上部のミーティング室の歴史資料館にたまたまいたの?」


「うん。ってか、あたしが歴史資料館にいたことなんで知ってるの?」


「そこはいいから。あたしには分かるんだー。眞深がご機嫌な理由!!」


「なにそれー!!教えてよー。」


「ご機嫌な理由って、筑紫良太でしょ?」


「・・・・・誰?」


「もぉー!とぼけるなって!筑紫に告白されたんでしょ?」


「だ・か・ら!!筑紫良太って誰ぇ?」


「はぁ!?マジで分かんないの?うちのクラスの
かっこいい人№1じゃんかーぁ。」



あたしは毅一と別れてから男子には興味が持てなかったから、
クラスの男子すら全員の名前を覚えていない・・・。



「んー?」


「で、その筑紫良太ってのは眞深のこと好きらしいよ!!だから告白されたんじゃないの?」


「告白されてないよ?顔すら分かんないし。」


「じゃあ何でご機嫌なの?」


「・・・・。」


「まっまさか。」


「何?」


「陸上部に好きな人でもできたか?」


「・・・・・いや。陸上部、ではないよ・・・・。」


「エーーーーーーーーーーーーーーーー!!??」




*