「淋しいのはわかるけどね。
アイツにも“理由”ってヤツがあるからソコはわかってやって欲しいな。」
――えっ!!?
エスパーのように
私の心をビビッと見抜いた
潮見さん。
なんで!?
なんでわかったの!!?
潮見さんに心の中が覗かれてしまったのが不思議で、両頬にババッと手を当てると、そんな私を見て潮見さんは呆れたようにフフッと笑う。
そして私の腕をギュウッっと握ると
からかうようにこう言った。
「か~わい~い♪
いいな~、沙良ちゃん。
俺の近くにはいないタイプで。」
えっ!?
えっ!?
えぇっ!!?
何言ってるの、
潮見さーん!!
今までいいお兄ちゃんだった潮見さんから、急に立ち上ってきたオトコフェロモンにオロオロして、ワタワタと所在なさげに慌てていると
「ダメだよ、星野さん。
潮見さん筋金入りのプレイボーイなんだから。」
いつの間にか現れた成宮君が私の体を引き寄せる。