ただひたすらに、なにも言わずに首を縦に振り続ける私をみて、成宮くんは呆れたようにクスッと笑う。
「星野さん、それは何に対してのうなづきなの。俺のことは友達の“好き”だよってコト?」
ち、違うよ~っ!!!!
焦った私はブンブンと首を横に振る。
そんな私を見て安心したように微笑むと。
「じゃあ…。
俺と同じ“好き”ってコト??」
いたずらっ子みたいな目をして成宮くんは私の顔を覗きこむ。
うぅ~っ。
恥ずかしいよぅ~っ!!!
ゆでダコみたいに真っ赤な顔をしながらコクンコクンと首を縦に振ると、成宮くんは“マジで!?”と叫んで、私を強引に抱き上げた。