えっ…?

えぇっ!?



私の目の前には成宮くんの紺色のブレザー。私の体は成宮くんのゴツゴツした大きな腕に抱きすくめられていて、身動き一つできない。


何がおこっているのか状況が全く把握できなくて。

“あの”とか“その”とかワケわかんないことを口走りながらワタワタしていると。



「ねぇ、それって計算なの??」


「…え…?」


け、計算?!!


成宮くんは更に私の頭を混乱させる。


彼の言ってる意味がよくわからなくて、オドオドした目をして彼の瞳を見つめると。


「計算でやってるならわかるけど…、ド天然でコレなのか…。」


彼はそう呟くと、ハァ~と盛大にため息をついた。