どうしよう…
どうしよう~…!!!!!
「うぅ…っ…。」
熱くなる目頭に困りながら。
ウルウルした目で成宮くんを見上げると彼はフッと顔を反らして
「……卑怯だろ…、その目…!!」
拳をグッと握りしめながら、何かをボソッと呟く。
なんだか成宮くんの横顔が赤くなったような気がして。
「…成宮くん…??」
屋上は寒いから、熱とか出ちゃったのかなぁ…。
心配になって彼の顔を覗きこむと。
「…~っ!!!!」
彼の顔がますます赤くなる。
大変!!
ほんとに体調悪くなっちゃったのかな!!??
「あの……。」
校舎の中に入る??
そう提案しようと声をかけると。
「あ゛~っ、もうっ!!!!!!」
えっ!?
えっ?!!
気づいた時にはら私はあたたかい成宮くんの腕の中に…、ギュッと力強く抱きしめられていた。