「何故私に?」


「初恋の人が、
君に似ているんだ。


今日だけでいい。
決して何もしないから、
傍で眠って欲しい。」


「今日だけです。」


「ありがとう。」


私達はベッドに入って、
眠りに付いた。


夜中目が覚めると、
彼は私の手をぎゅっと
握り締めていた。


強く握られた手を、
決して離す事が出来なく、
彼の寝顔を見ていた。