「人は、な。問題は『人形』だ。アレは気配が少ないようだからな」

「でも昨夜、ヒミカは分かったんですよね?」

「カルマ、アイツの血・肉を嗅ぎ付ける才能は、お前達より上だぞ?」

「ああ、なるほど…」

「それでルナ、ヤツを引きずり出せるか?」

「糸は追跡用だから、それはムリ。たどって行くしか…ん?」

「どうした?」

「糸が、切れたわ」

ルナが自分の人差し指を見て、呆然とした。

「ほう。なら、すぐ側にいるってことだな」

しかしマカは動揺せず、周囲に視線を巡らせた。

マカの言葉を聞いて、カルマとナオは立ち止まった。

カルマは左腕を上げる。すると黒い模様が浮かび上がり、宙に浮く。

すると紋様は黒く大きな鎌となった。

ナオは両手を上げ、黒き紋様を浮かばせた。

紋様は空中に浮き、黒い2丁拳銃へと姿を変える。