「ぎゃッッ?!!」


角を曲がった瞬間、私は何かに足を取られ、数十センチ吹っ飛んで倒れた。


「痛━━…奇声あげちゃったょ…;;;」



でも何にツマヅいたのか…?


振り返ると、そこには1人の男子が寝ていた。


横になっているけど背が高いのが分かる。


栗色がかった短い髪に、耳にはピアスが何個かぁる。


そして━━


チラッと少しだけ見える、胸ポケットの物に気付いた。


「タバコ…」